心から寄り添って聴くとは?
いよいよ今週末、山口県看護協会下関支部にてコーチング研修です。
私もかつて参加したことのある、看護師職能研修会にて講師としてお話させていただくことになりました。
テーマは、『心から寄り添って聴く』コーチング研修。
看護技術の1つである、傾聴についてみなさんと一緒に考えていきますよ。
看護業界ではもう10年以上前から、コーチングを取り入れる動きがあり、
私も、以前勤めていた病院の院内研修で学んだ事があります。
その時も、コーチングってスゴい!と感動したのですが、
どちらかと言うと、「こんな時はこのような伝え方をしましょう」「こんな時はこのように考えてみましょう」というような、現場での取り入れるためのテクニックが中心だったように思います。
私は以前より、コミュニケーションというものに興味があり、良いと言われることはなんでも試していたので、院内研修後もすぐに日常業務に取り入れたものです。
もちろん看護部でもコーチングの手法を取り入れる動きがあり、ワクワクしたことを覚えています。
しかし、多くの人は「やってみても上手くいかなかった」「なんか難しい」「コーチングって効果あるの?」となり、
いつのまにか『コーチングは大切な考え方だけど、現場では使えないから効果的でない』という考えが定着してしまったように思います。
しかし、トラストコーチングスクールで学んでから、コーチングの概念が変わりました。
コーチングは、考え方やテクニックも大切ですが、何よりもそれを使おうとする自分の内側を整えることが大切なんだと知りました。
コーチングは、相手を変えるスキルではありません。
困った出来事をなんとかしようとするのではなく、その出来事を困り事として捉えてしまった自分の物の見方を変えていくスキルです。
そうして、自分を見つめ直すことによってより信頼できる自分になり、信頼できる自分だからこそ、相手のことを信頼できるようになる。結果、周りから信頼される人になっていく。
そんなコミュニケーションスキルだと、今の私は認識しています。
テクニックを取り入れてみたって問題が解決しないのは、問題解決のために相手を変えてやろうと考えているから。
そもそもコーチングは問題を解決するためのスキルでもありません。
あくまでも、目標を達成するためのスキルです。
どんな看護をしたいのか。
どんな組織にしていきたいのか。
どんな人を育てていきたいのか。
どんなことを目指し、何を成し遂げたいのか。
そのために、何をしていくべきかを考え、行動に落とし込んでいくのを、クライアントの側で同じ目線に立ってサポートしていくのがコーチングです。
本を読んだからって出来る人は稀で
スゴい人の話を聞きに行ったからって、そう簡単に変われない。
だから、コーチがいるんですよね。
スポーツのコーチ同様に、
その道のプロがプロとして自分を磨き、目標に向かって自らの足で歩んでいけるように。
今回の研修のテーマである、心から寄り添って聴くというのも、看護が好きで、日々患者さんと向き合っている方は、本や研修などでたくさん学ばれているはずです。
きっと、自分なりの答えを見つけ、一生懸命に患者さんに寄り添おうと努力されていると思います。
そんな勉強熱心な方たちにも、新たな視点で日々のコミュニケーションを振り返り、即実践に移すことが出来るようになるコーチングの魅力をお伝え出来れば光栄です。
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